2012年7月30日月曜日

Xin Chao Cooking Class ④

 Xin Chao Cooking Class 7/28/2012


レシピや教室の場所は、著作権や個人情報により公開しません。詳細をお求めの方は、以下のウェブサイトを参照ください。

※ please note that this cooking class is run by an individual, thus I will not publish recipes due to the copy right and the location of the cooking class. If you have interest in this cooking class, please access to the website below. thank you.

レッスン料:1回 5000円
website: http://home.att.ne.jp/alpha/VN/cooking/

【7/28(土)11:00~14:30 @ 横浜本牧】

・牛肉のひき肉ロール・トマト煮込み~バゲット添え~
・アサリのタマリンド蒸し
・ドライロンガンと寒天のチェー
・ベトナム茶(ぶどうの麦茶・中国の白茶)


ベトナム料理にトマト?!
 一見見ると、ベトナム料理の材料とは思えないトマトやジャガイモが並ぶ。ベトナム料理は、中国の影響はもちろんフランスの影響も強く受けていて、トマトで煮込む料理も数多く存在する。今回、数多いトマト料理の中からひとつを習ってきた。

牛肉のひき肉ロール・トマト煮込みは、南部ホーチミン辺りで食べられる家庭のおもてなし料理。下処理さえしてしまえば、煮込むこと15分~20分くらいでできてしまう簡単料理。


今回もたくさんの下ごしらえが必要。でも、5人でやれば1時間なくして完了。へっちゃら!10年以上通ってるベテラン2人のチームワーク、みんな仲良く役割分担したおかげでちゃっちゃと終わってしまったものだ。ひと手間かけるのにはちゃんと意味がある。特に野菜の下茹では、煮込み時間を短縮し、波刃で切ることで野菜の煮崩れを防ぐ役割を果たす。煮込めば、よーくスープが沁み渡るのだ。


手前は、湯むきしたトマトをざく切りにしたもの。丁寧に皮剝きをし、煮込んだときによりなめらかな舌触りに仕上げていく。その後ろには、おなじみのパクチー。トマトとパクチーの組み合わせ、どんな味がするのか楽しみだ。


肉を肉で巻く?!ちなみに、牛肉は焼肉用の赤身の多いお肉をたたいて平べったくしたもの。中の肉団子は豚。牛肉には、ヌクマムベースの下味をつけ、コクと味を凝縮させる。豚肉には、赤子玉ねぎとにんにく。臭み消しの役割を果たす。これを見ただけでもかなりボリューミー!ベトナム料理は、一見ヘルシーに見えるけど、結構肉を好んで使うのだ。ただ脂身の少ない赤身肉を使うのが特徴。


巻き巻きを終えて、煮込む前にお肉は焼き目をつけておく。旨みをぎゅっと凝縮させ閉じ込める役割と臭みをある程度消す。肉肉しければ、ロールキャベツや中身の肉団子だけでも代用可。

 
過去にもタマリンドを使った料理の記事を載せたが、今回が2回目。タマリンドとは、マメ科の植物。さや状のものに果肉が入っており、その味は極めて酸っぱい!ただうまく使えば、これまた癖になる味なのだ。和食であさりと言えば、酒蒸しやお味噌汁に使うイメージが強い。ベトナム料理でもタマリンドをベースにしたタレで蒸すおつまみの定番のような料理が存在する。今回は、少し盛り付けをおしゃれにおもてなし料理風にアレンジ。


 デザートの材料。今までたくさんのチェーを習ってきたけど、個人的にはこのチェーが一番好きだったかもしれない。竜眼を使ったチェー。乾燥させたものを一度ぬるま湯でもどし、作ったシロップに漬けておく。竜眼の出汁が出て、さらにリュウガンの繊維質たっぷりなライチのような食感にぶどうにも似た味。ochazukeが大好きな組み合わせだ。その他の寒天には砂糖を加えないため、シロップだけの自然な甘さに仕上がる。パンダンリーフやザボンの花のエキスを加えるといかにもベトナムっぽい風味豊かなデザートに仕上がる。なければ、バニラエッセンスなどで代用可。


そして、完成した3品が下↓↓↓

彩りよくパクチーを添えて

波刃で切った野菜にトマトのエキスが沁み渡る!
ジューシーかつ酸味の利いた煮込み料理は、この夏にぴったり。さらに添えてあるバゲットにスープを浸して食べるとなんとも言えない!お肉が入っていて味がくどければ、パクチーとレモンを入れてみては。さわやかな香りとレモンの酸味が味を引き締め、また違う味が楽しめる。2度、3度味を楽しめる料理だ。


盛り付けはさらしたたまねぎとパクチーをたっぷり。サラダ感覚で食べれる一品。タマリンドの酸味と砂糖の甘み、そしてパクチーのさわやかさが絶妙!冷えても美味しく食べれる。

ミントを添えて涼しげに。
 下にある茶色っぽい果肉が竜眼の実。シロップは色づけしてないが、漬けこむうちに実からこの茶色っぽい色が出る。食べてみないとわからないが、その味は独特で少し香ばしい味もするのが特徴だ。黒糖とまではいかないが、さっぱりとしながら深みのあるお菓子。かき氷を添えて食べるとさらに涼しく食べれる。寒天も入っているため腹持ちもよいのが特徴だ。

次回は、イタリアの特別ドルチェ教室。coming up shortly. お楽しみに♪